非専攻、開発者として生き残る

#1. プロローグ

2019年に私たちに訪れたCOVID-19（以下コロナ）は、これまでオフライン生活に慣れていた私たちの日常を変えてしまった。

コロナの感染拡大を防ぐため、社会的距離を置くという指針が出され、講義、会議、集まりなどが非対面式に変わるとともに、 さまざまなITサービスがリリースされ、多くの投資が開始された。

ITサービスのリリースに伴い、これらのサービスを開発する人材に対する需要が爆発的に増加し、IT企業では、 いわゆる「開発者争奪戦」が流行した。

これにより、多くの就職活動生や他の分野で働いていた会社員まで、IT開発者への関心が高まり、多くの教育機関や 人材育成政策が実施されている。

開発者コミュニティを見れば、多くの人が開発者になるための勉強方法や就職準備に関する質問を頻繁に投稿しているのがわかる。 そして、代表的な例として、コンピュータサイエンスを専攻していない非専攻者が開発者として就職するための準備方法を知りたい と思っている人たちを簡単に探し出すことができる。

そのため、本書では、ITを初めて触る一般人を基準に、開発者にどのような方法でアプローチすべきかをガイドする。 開発者という職業の定義から勉強方法を決め、就職に必要な基本的な情報を提供し、これらの情報を使って自分に合った方法を 迅速に見つけ、実行できるようにサポートする。

難しい内容は極力省き、簡単に説明するように努めた。また、単に情報を提供するのではなく、就職活動生の立場に立って 考えられるさまざまな事例を通して、情報を理解しやすく、活用しやすいように記述した。

本書を読んだ読者が、本書を活用して情報を得て、自分だけのガイドを手に入れ、開発者として就職成功の喜びを味わえることを願っている。